HOME > 外構の教科書 > 土間コンクリート・舗装・排水 > 透水性コンクリートはDIYで作れる?材料・下地・施工依頼の分け方

DIYの可否は、材料・下地・当日の体制を分けて考える

庭や犬走りを透水性コンクリートにしたい。材料を買って自分で施工すれば、費用を抑えられるのではないか。調べてみると施工動画もあり、どこまで自分でできるのか迷います。

DIYを考えるときは、表面をならす作業だけで判断しないことが大切です。材料の種類と用途を決め、下地づくり、搬入、施工後の管理までつないで初めて、作業の全体像が見えてきます。

先に結論

  • 透水性コンクリートを一律の配合レシピで作ろうとせず、採用する材料と用途に合う施工資料を確認します。
  • 自分で対応できる作業と、地盤・高さ・排水など施工店へ確認する部分を先に分けます。
  • 材料費だけでなく、掘削・残土・道具・人数・養生期間も含めて依頼範囲を比べます。

同じ「透水性」でも、材料と供給方法を先に決める

「透水性コンクリート」は、商品名が一つに決まっている材料ではありません。生コン工場から供給を受けるものと、現場で指定材料を混ぜるものでは、準備する道具や手配の順序が変わります。動画で見た作業が、そのまま購入予定の材料へ使えるとは限りません。

例えば、生コンポータルのオコシコンDIY資料では、材料の発注、下地づくり、敷設・均し・転圧という工程が紹介されています。これは同資料の対象製品の説明です。別の商品へ水量、施工厚、転圧方法まで読み替えないでください。

最初に伝えるのは、歩く場所か車が乗る場所か、施工面積、希望時期、材料の受取場所です。メーカーや供給店へ、用途への適合と、現場に届く形態を確認します。名称の違いから整理したい場合は、ドライテック・オコシコン・オワコンの比較で候補を分け、その材料の現行施工資料へ進むと確認しやすくなります。

表面だけでなく、舗装の下と水の行き先を見る

表面に水を通す空隙があっても、それだけで敷地の排水計画が決まるわけではありません。舗装の下に何があり、地面がどのような状態か、雨水をどこへ受ける計画なのかは別に確認します。既存コンクリートの上へ施工する案も、地面の上へ新設する案と同じ扱いにはできません。

現地確認では、既存舗装を残すか撤去するか、建物際と道路・隣地の高さ、埋設管や桝の位置を図面と照合します。水たまりの場所と雨の後の様子を写真に残すと、「舗装材を変えたい」のか「敷地の水の処理を直したい」のかを相談しやすくなります。

下地と水の確認表面:採用する舗装材下地:材料・施工を確認地盤:現地の状態を確認水の行き先は現地条件と照合表面の透水性だけで決めない
舗装材だけでなく、下地・地盤と水の行き先を確認します。断面は概念図で、施工寸法を示すものではありません。

見積もりでは、仕上げ材だけでなく、掘る深さ、下地の材料と施工、撤去・残土の処理を分けてもらいます。具体的な下地仕様は、用途・製品・現地条件を踏まえて決めるものです。駐車場舗装の下地・厚さ・排水の確認方法も、施工店へ聞く項目の整理に役立ちます。

DIYの工程を、作業する日より前から組み立てる

材料を注文する前に、次の順番で段取りを書き出してみてください。「当日になれば何とかなる」部分が多ければ、施工範囲を小さくするか、下地を含めた依頼を検討します。

  1. 範囲と用途を決める。面積、車の乗入れ、残す設備と点検場所を整理する。
  2. 現地条件を確認する。既存物、下地、高さ、水の処理を施工店や材料供給側と照合する。
  3. 材料・道具・人を手配する。供給日、運搬経路、必要な機械と担当を決める。
  4. 製品資料に沿って施工する。混合・敷設・仕上げを自己流で変えず、施工後の立入り条件まで確認する。

掘った土を置く場所と運び出す方法も準備に含みます。残土をすべて庭へ広げて済ませると、予定した高さや他の工事と合わなくなることがあります。処分と再利用の整理は、残土・石・地中障害物の確認方法で扱っています。

人数より先に、搬入から仕上げまでの役割を決める

材料の到着後に、誰が運び、誰が広げ、誰が仕上げるのかを考え始めると、道具や作業場所が重なります。必要人数は一律に決めず、供給側へ施工面積と搬入条件を伝え、作業に使える時間と役割を確認しましょう。

GAIKO LABの運営会社ダップルスのDIY相談では、「夫婦2人で運搬し、打設は夫が担当する」と考えていたケースがあります。ただ、運搬だけでなく打設にも、想像以上に力と体力が必要になります。運ぶ人がいても、敷き広げや仕上げを一人で兼ねられるかは別の問題です。人数に加え、面積・運搬距離・道具と各工程の担当を伝え、無理なく作業を続けられる体制かを材料供給側や施工店と確認してください。

搬入から施工の役割建物施工範囲入口運搬仮置き・担当も確認
材料の受取場所から施工範囲までの運搬経路と、仮置き・作業担当を事前に確認します。寸法を示さない模式図です。

家の前まで車が入れても、施工場所が裏庭なら、そこから運ぶ工程が残ります。門の幅、段差、曲がり角、仮置き場所を確認し、車の停車位置は道路使用や近隣への配慮も含めて事前に相談します。通路の実測値や写真があると、材料供給側と話がかみ合いやすくなります。

施工できる天候、途中で中断する場合の対応、施工後に雨や人の出入りからどう守るかも、対象製品の指示を確かめます。車をいつ戻せるかは、表面の見た目で決めず、使用開始条件を確認してください。

全部DIYか全部依頼か、二択にしなくてよい

現地調査や下地づくりを依頼して、対応可能な作業だけ自分で行う案もあります。ただし、別々に手配すれば自然につながるとは限りません。誰が下地の完成を確認し、材料の受入れと施工後の不具合に対応するのかを、着工前に決めておきます。

比較するときは、同じ面積・用途・下地条件で、材料、道具のレンタル、運搬、残土、施工、養生を並べます。材料単価だけが安くても、運搬や機械の手配が別なら、総額では違う結果になります。

自分で行う範囲が決まったら、見積書にも「何を含むか・含まないか」を残してください。特に下地を別手配にする場合は、仕上げの施工者が確認する条件と引渡し時点を明確にしておくと、工事の間を埋めやすくなります。

よくある質問

Q. 砂利とセメントを混ぜれば透水性コンクリートになりますか?

A. 見た目を似せるだけで判断せず、採用する製品の指定材料・配合・施工方法を確認してください。別製品の配合や動画の水量を流用しないことが大切です。

Q. 小さい面積ならDIYでも大丈夫ですか?

A. 面積だけでは決まりません。用途、下地、搬入、必要な道具、当日の担当と施工後の管理を確認し、自分で対応できる範囲を決めます。

Q. 施工店へ最初に何を伝えればよいですか?

A. 用途、面積、既存舗装の有無、雨の後の状態、搬入経路、希望時期と自分で行いたい作業を伝えます。写真と簡単な配置図があると相談しやすくなります。

GAIKO LAB編集部 / 外構専門メディア

まとめ

透水性コンクリートのDIYは、表面をつくる作業だけではありません。材料、下地、搬入、施工後の管理を順に確かめ、できる作業と依頼する作業のつなぎ目を決めましょう。費用を比べるときも、その範囲をそろえることが判断の出発点です。

出典・参考資料

仕様や条件を詳しく確認したい場合の参考資料です。本文に記した適用範囲と併せてご確認ください。

次にできること

読んだ内容を、自分の外構計画に進めるための選択肢です。

条件を確認したら、次は自分の外構プランへ。

希望する工事と予算から、相談前に外構プランと概算費用を整理できます。

外構AIでプランを作る 無料・個人情報の入力なしで始められます。

この記事のテーマから、次を探す

敷地・工事の主題

土間コンクリート・舗装・排水

舗装、土間コンクリート、排水を扱います。

このテーマの記事一覧へ
同じグループ敷地・境界・造成工事の進め方・完成確認・手入れ
ほかのテーマから探す

外構の教科書トップへ

上部へスクロール